©Mark Bouhiro
18:30~20:30 ~音楽祭のトリを務めるのは、パリ音楽院で学び、華々しい経歴を持つ福間洸太朗~
トゥールーズで開かれる本家ジャコバン国際ピアノ音楽祭に招かれる数少ない日本人ピアニストの一人だ。
今回彼のプログラムに付けられたタイトルは ベラスケス、ピカソ、ルドン・・<絵画に魅せられて>
絵画に関係した音楽といえば、第一にムソルグスキーの「展覧会の絵」が挙げられるが、他にも絵画から触発されて書かれた曲は数多く、彼が選んだ曲にも個性豊かな画家の作品が関係している。
例えば、
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、ベラスケス作「ラス・メニーナス」、
グラナドスの組曲「ゴイエスカス」補遺『わら人形』は、ゴヤ作「わら人形」
パウル・デッサウの「ゲルニカ」(1937)は、もちろんピカソ作の「ゲルニカ」
武満徹 「閉じた目」(1979)は、ルドンの「閉じた目」だ。
注目は徳山美奈子の委嘱作品で、こちらは上村松園作の「序の舞」から霊感を得ており、世界初演である。
後半は、ムソルグスキー 「展覧会の絵」
そして最後はムソルグスキーの名作で、
亡き友人の画家ハルトマンの絵による「展覧会の絵」をたっぷりお聴きいただく。
尚、当日は大型スクリーンに一部の絵を投影する予定で、絵と音楽を直接結び付けたコンサートになる。これも福間自身のアイデアである。
まるで旅をするかのように、日本、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、ロシア・・様々な国の情景、温度、鼓動を堪能。
プロフィール
福間 洸太朗
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。
20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝(日本人初)およびショパン賞受賞。
これまでにカーネギーホール、リンカーンセンター、ウィグモアホール、ベルリン・コンツェルトハウス、サルガヴォー、サントリーホールなどでリサイタル他、クリーヴランド管、モスクワ・フィル、イスラエル・フィル、フィンランド放送響、ドレスデン・フィル、トーンキュンストラー管、NHK交響楽団など国内外の著名オーケストラとの共演も多数。
2016年7月にはネルソン・フレイレの代役として急遽、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団定期演奏会において、トゥガン・ソヒエフの指揮でブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏し喝采を浴びた。
またパリにてパリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオとも共演するなど幅広い活躍を展開。
CDは昨年発売した「ショパン〜LEGACY〜」など、これまでに12枚をリリース。
テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」、NHK FMなどにも出演。第34回日本ショパン協会賞受賞。
現在ベルリン在住。オフィシャル・サイト:http://www.kotarofukuma.com
(2018年2月現在)